タルコフ弱者の私とあなたに

雑記

はじめに

タルコフの配信を見ると、ゲーム開始直後から走り回って足音立てながら戦ったり、敵に出会っても積極的に行動するプレイヤーが多いですよね。三秒歩いただけで死亡するような地獄のLabを、まるで自分の庭のように駆け回る、そんな配信者も沢山いらっしゃいますよね。

最強の防具Slick、最強の武器フルカスタムM4A1、頭にはおまけのSLAAPなんか付けちゃって、まるで銀座に繰り出すかのように洗練された装いで出撃する。この超高級装備を身につけていても、失うことを恐れずに敵を圧倒する。草むらに隠れた敵に先制されても、すばやくエイムを合わせて打ち勝ちます。こういうつよつよの人たちはChadと呼ばれているそうです。

スタッシュには今まで倒したPMCの大量の血塗られたドッグタグがあり、沢山のTHICCアイテムケースもSlickとRys-Tで埋まってる。地獄のようなLabに出撃し、PMCを全滅させ、Raiderも軽々倒し漁ってバックをパンパンにして帰還する。お金は潤沢にあるため、Scavで出撃するのはめったにない。出撃したとしても、お金を稼ぐためではなく、気分転換。(まるで政治家が庶民のスーパーで買い物をするように、Scavのみでプレイする人の気持ちを理解しようとしているのですね。)

バーター品をトレーダーに売り、金で時間を買う。プリセットにはSlickとフルカスM4A1が登録され、すぐに出撃準備が整います。たまには草むらハイドに敗れることもありますが、気にせず素早く気持ちを切り替えて再出撃。PMCでの出撃は、毎朝の歯磨きのように日常的です。Readyを押すときは、感情は何も動かされません。

Chadのマネだけする私の姿(この後すぐ怖くてBACKを押した。)

本ブログはそんなタルコフ上級者、いわゆるChadのために戦闘のコツなどを解説するブログ・・・ではありません。また、Chadの反対は、ハイドして待ち伏せして敵を倒すプレイスタイルであるRatですが、そんなRatのためにおすすめのハイドスポットを紹介するブログ・・・でもありません。

私は、ChadにもRatにもなりきれず、PMC出撃の際にはいつもビクビクしています。つまり、PMC出撃恐怖症という重い病を抱えてます。若干のHideout引きこもり症候群を抱えつつ、Scavをメインに生計を立て、情けないタルコフ生活を送ってるノルビンスク出身の弱者です。

このブログでは、タルコフの図解や出撃時の心構えの整理を行います。そうしてタルコフ弱者から脱却することを真の目標としています。私と同じようにPMCに出撃するときを抱えているタルコフ弱者や、タルコフ始めたての初心者にとって、役に立つブログになるのではないかと思います。

タルコフは怖い(弱者談)

みなさんはEscape from Tarkovをやっていますか?恐らくこのブログにたどり着いた方は、ある程度プレイされているタルコフ市民かと思います。このゲームとっても怖いですよね。私も怖いです。怖くないと言っている方は、強がりもしくはどこかしらの神経回路がぶっ壊れたChadの方かと存じ上げます。

PMC出撃恐怖症(私)のリアル

Labやリゾートなど、危険エリアをドタドタ走り回り、堂々と敵をなぎ倒すプレイスタイル、羨ましいですね。憧れます。子供のときにヒーローになってみんなを助ける夢想をしているときみたいな気持ちになって羨んでます。こんな姿になりたいですね。

一方で、私は「Lab」にさえ行ったことがありません。Scavで見つけた装備は、永遠に私のインベントリで眠っています。PMCが怖いので、Scavで3回プレイし、モチベーションを高めて、やっとPMCとして1回出撃できます。PMCを選ぶ画面でも、緊張してやっとの思いで「Ready」を押します。しかし、3回に1回は怖さのあまり「Back」を押してしまいます。PMC出撃恐怖症とはそんなものなのです。

PMCで出撃したらしたらで、そりゃ酷いものです。Scavが湧くエリアとわかっていても、周りで音がなったらPMCを想定して固まってしまう。エイムが悪いためScavに対しても打ち負ける。PMC相手でも先打ちしたのに轢き殺され、「もうやるものか」と台パンしてふて寝してしまう。数時間後には「いや、次はいけるな」と思い、またPCを起動してScavから始める。かける時間の割に一向にレベルが上がらない。

私はそんな最底辺のタルコフ生活を送っています。Chadの人にとってはこんなプレイスタイル信じられないでしょう。これがPMC出撃恐怖症を抱えた人のリアルです。なんとも分断された社会なことでしょうか。この世から戦争がなくならないわけです。

この画面で9割の確率でScavを選んでしまう。

たかがゲーム、されどゲーム、現実世界ではないのはわかってます。頭では分かっているのになんで怖いんでしょうね。PMCで倒されても失うものはたかだか数十万ルーブルなのに。怖くないと自分に言い聞かせることは、極寒の中「寒くない」と言い張るものに近いのでしょうか。

タルコフ弱者とは

このように、ビクビクした怯えたプレイスタイルから抜け出せない人をタルコフ弱者と呼ぶことにしましょう。1億ルーブルあっても、スタッシュがSlickでパンパンだろうとも、長時間かけてKappaを取ろうとも、PMC恐怖症を慢性的に抱えている人はみなタルコフ弱者です。

ほら、どんなにお金を持ってて頭脳明晰でも、堂々とした立ち振舞をできなければ、弱者と言われるでしょう。どんなに平常時に演劇の稽古の練習したとしても、本番でガチガチに緊張してセリフを飛ばしたらカッコ悪いでしょう。

「コツコツ裏方で頑張り続けたら評価される」そんな甘い世界ではタルコフはないのです。「タルコフ頑張ったで賞」などございません。そんな賞があってももらえるのはSalewaぐらいでしょう。主人公であるはずのPMCプレイを存分に楽しめないコンプレックスを抱えたまま強者と呼べるでしょうか。堂々としたプレイができない人はみな弱者です。

このブログは、PMC出撃するのが怖いと思っているタルコフ弱者の人たちに捧げるブログです。「タルコフ弱者」とは偉そうな、と思うかもしれませんが、私も立派なタルコフ弱者です。つまり、このブログは、タルコフ弱者のタルコフ弱者によるタルコフ弱者のためのブログになります。(くどい)

タルコフの複雑性

タルコフは、ホラーゲーム x FPS x MMORPGと言われています。3つ合わさった時点でカオスなのがよく分かると思います。とてつもなく情報量が多いです。その上、情報が整理されていません。UIが悪いのではなく、良好なUIを用いつつ、まるで現実世界のように情報をあえて整理していないのです。

加えて、弟子に手取り足取り教えないお寿司屋さんのように、可愛い子には旅をさせよということわざのように、初心者に対して優しくありません。製作者ニキータは我が子を谷に突き落とすのです。ゲーム内にはチュートリアルはなく、公式のWiki等のゲーム外での情報収集を前提としています。真贋不明な情報に溢れたリアルな人生みたいですね。(リアルな苦労を教えてくれるあたり、別の意味で優しいかもしれませんね。)

トレーダーから受注するクエストでは、レイド内で拾ったアイテム(Find in Raid、通称FIR)しか納品できないことも多く、売ったアイテムが実は後に必要だったことも稀によくあります。加えてクエスト数も膨大で、複雑な依存関係で繋がっています。限られた倉庫の中で、重要なアイテムを取捨選択し、不要なアイテムを捨てなければなりません。

タルコフのゲーム画面・メカニクスは非常にリアルです。加えて、このクエスト・アイテムの情報量の多さがリアリティを増しており、噛んでも噛んでも味がするスルメのような味わい深さがあります。なお、私はこの複雑さ・カオスさを読み解き、Hideoutの中で引きこもりながら戦略を立ててプレイすることを楽しんでいます。(もちろん恐怖と戦いながらですが・・・)

本ブログが目指す先

PMC出撃恐怖症の治療のために

本ブログは、私「タルコフかえる」が自身のPMC出撃恐怖症を治療することを目的としたブログです。(かえるって爬虫類で、弱者っぽくて良いですよね。)

恐怖という感情は、恐怖対象をよく知らないことで発生し得ます。つまり、カオスで複雑なタルコフというゲームを整理し、良く知ることで、恐怖を幾許か抑えることができるのではないかと期待しています。きっとジャイアンのようにタルコフ君にも優しい面があるはずです。

また、プレイ中の迷いも恐怖に繋がります。「あれ、この洗剤クエスト納品に必要だっけな・・・ちょっとWikiで調べるか・・・・」「パーン!!!」こんなことがあったらトラウマですね。タルコフの戦略を図解してすぐ参照できるようにすることで、プレイ中の情報不足により迷いを減らすことを図ります。

他には、タルコフ弱者が取るべき戦略・心構えを記載します。タルコフ弱者なりの心構え・戦略を論理的に言語化し、文章にして残します。弱者が考えた戦略なので、上級者・Chadの皆さんはそっと優しい目で見守ってください。

強い言葉

TwitterやNoteを見ていると

  • Scavばっかやっている人は臆病者だ
  • PMCで沢山出撃したらいずれ慣れるよ
  • 死ぬのが前提のゲームだから気にするな

のような、強い言葉が散見されます。なんとも勇敢ですね。あまり強い言葉を遣うなよ・・・

このような強い言葉に同意したり、奨励したり、呟いたりする人は、恐怖の神経回路がぶっ壊れたChad、もしくは単なる強がりをしている人じゃないかと睨んでます。もちろん強い言葉が正論なのは理解しています。ただ、理解したところで、PMCで死んだら悲しいものは悲しいです。私なんかは、Scav出撃で殺されても悲しくなります。例えレアアイテムを持っていなくても、倒されたら心の何かがポキっと折れた音がします。

弱者タルコフ市民は弱者なりの戦略があるのです。本ブログに間違えがあったら指摘してほしいですが、私のタルコフスタイルや考え方を否定しないでください。(悲しくなります。)否定するなら観測できない範囲でやってください。これでも必死に生きているんです。小学校で習ったと思いますが、頑張ってる人をあざ笑うのはよくないことでしょう。

Rat向けではない

私はビクビク怯えながらタルコフ暮らしを送っています。音が聞こえたらじっと身を潜めて待ち伏せすることもあります。接敵を避けるために草むらハイドすることもあります。自分が生き残るために、しかたなくやむを得ずに敵を倒すんです。自ら望んでずっと草むらの中にいて、敵を陰湿に待ち伏せするプレイを楽しむわけではありません。本ブログは、おすすめハイドスポットを紹介する予定はありません。そのためRat向けのブログにはならない予定です。

まとめ

ChadにもRatにもなれず、必死に這いつくばって恐怖と戦いながら生きる、弱者タルコフ市民が書くブログです。自身のPMC出撃恐怖症という病を治すための闘病記でもあります。治療のために、複雑なタルコフを図解して解説していこうと思います。

また、タルコフ弱者なりの生き方を記載していこうと思います。私と同じ思いを抱えてタルコフをプレイしている人がいるかはわかりませんが、もしいる場合、役立ってくれたら幸いです。

また、もしあなたがタルコフ始めたてで、タルコフ怖いなぁと思ったら、このブログを思い出してください。下には下がいるぞと思って続けられるかもしれません。あいつよりはマシだと思うことで続けられる世界もあるものです。

次回以降は時折このような文章を書きながら、初心者及び同じ恐怖に苛まれ常に怯えているタルコフ弱者の同志向けに、図解解説や弱者なりの戦略も記していこうかと思います。

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